2025年備忘録

今年も、おかげさまでなんとか無事に乗り切れたのか?と言う感じである。 1番のトピックは何といっても3月20日の藝大奏楽堂での安良岡章夫先生退任コンサートで「トリアングラムⅡ」のソロを演奏させていただいたことだ。これまでの私の演奏家人生全てを賭けて取り組んだと言うのが偽らざる心境だが、ハイB♭の上のハイE♭から始まって、最後はペダルB♭の下のペダルE♭で終わると言う、使われる音域も広く、本当に大変な作品だった。 譜読みが不得手で遅い私にとっては、もう本当にちゃんと演奏できるのだろうか、そして少ない合わせの回数で、落ちることなく最後までアンサンブルできるのだろうか、とにかく不安で仕方ない数ヶ月。「… 続きを読む2025年備忘録

年末コンクール雑感

今年もあとわずか。今年も多くの学生、教え子が様々なコンクールに参加させていただきました。関係者の皆様には心から感謝しております。 今年も韓国チェジュ島のコンクールや、宇都宮のコンセールマロニエ21、日本トロンボーン協会コンクール、関西トロンボーン協会コンクールなど、コンクールのためのレッスンをたくさんさせてもらった。私の立場は審査員をさせてもらう側でもあり、コンテスタント(競技者、出場者)を指導すると言う立場でもある。入選や優勝を狙えるレベルのコンテスタントをたくさん育てて送り込むのが私の責任重大な役割と言うのは自覚しているけど、これがなかなか難しい。 それぞれのコンクールでは、様々な立場の審… 続きを読む年末コンクール雑感

古くて大切な手紙

自宅防音室の絶賛大幅模様替え中で、一体いつ完了するのかわからない状況な中、本棚1つとCDの入った大きな引き出し棚2台を処分するため、中身を整理して段ボールに詰めて積み上げてという作業をどうにか終わらせ、搬出までを終わらせた。 例によって、出て来た資料やら手紙やら、古い写真などに目が止まってしまい、作業効率がなかなか上がらない。 大事に保存していた手紙の中にDDR(旧東ドイツ)から届いた古ぼけた封筒が。約40年前位に届いたAlois Bambula先生からのお手紙だった。先生から頂いたお手紙は多分これだけ。今となっては貴重な形見になる品だ。我が家にはあと一つ、先生が、かつて巣鴨にあった芸大の外国… 続きを読む古くて大切な手紙

旧・新日本フィル大井町練習場と福島県伊達市吹奏楽きらめき事業の知られざる関係

私は1987年から新日本フィル団員となり、入団後あまり間をおかずに楽団の専用練習場が、JR大井町駅が最寄りのJR大井工場(現東京総合車両センター)内に出来た。それまでは渋谷のお寺のホールや、その他のスペースをお借りしてリハーサルと本番をこなしていたようだ。当時は東京のオーケストラは、その多くが定まった練習場が無く、苦労していた時代である。私が受けたオーディションが行われた場所も、お寺のホールだった。 工場の入り口は大井町駅の裏に隣接していたが、正門守衛所から練習場は結構歩いた記憶がある。巨大な社員食堂の2階にあった体育館をお借りして、オーケストラ演奏用のひな壇や反響板、また楽器庫、楽譜庫、指揮… 続きを読む旧・新日本フィル大井町練習場と福島県伊達市吹奏楽きらめき事業の知られざる関係

あれこれ備忘録

早くも10月、いややっと10月か。とにかく朝洗面台の蛇口を捻ったらお湯みたいな水が出てくるのはもう勘弁して欲しい。 前の投稿で、食事制限をしていると書いたところ、一部ご心配をおかけしたようで、すみませんでした。特に何か病気で治療をしていると言うわけではなく、過去最高となった(毎年増えてきたので、いつも過去最高だが^ ^)体重を、人生3度目?となるダイエットに挑戦中なのです。ご心配には及びません。今までダイエットには失敗した経験しかなかったけど、今回はなんとか結果が出ているので、しばらく続けます。 先月末に日帰りで佐賀に帰り、父の十三回忌と、両親の永代供養、それに9月に亡くなった、母と仲良しだっ… 続きを読むあれこれ備忘録

お盆過ぎて

8月の初めの方、母の初盆と一周忌と、実家の片付けに佐賀に帰省していた。実家の中は、家族4人の中から私たち兄弟が相次いで上京したあと、夫婦だけの暮らしから、父が亡くなって母ひとりでの暮らしという歴史がまだまだたくさん残っていた。 父はほぼ何も終活らしきことはやっていなかった。母は父の荷物をある程度整理していたけど、それにしても残された荷物の多いこと。 弟も私も、人生の中でも、今はなかなかまとまった時間が取りにくい年代ということもあって、思ったように帰省できなかったところ、弟の嫁さん(佐賀弁では敬意を込めて嫁くさんと言うばい^ ^)が代わりに自宅の整理を何度かにわたってやってくれて、近所の人も驚く… 続きを読むお盆過ぎて

レッスンと自分の仕事

先日家の断捨離をしていた時に、若い頃のバインダー式システム手帳の使用済みリフィルが大量に出てきた。予定を書き込んだページも多かったが、レッスンの気付きをメモしたページに目が止まった。 当時のレッスンのお相手は、今ではもう立派な40〜50代の皆さんですね。読んでみると自分もずいぶん若かったなと言う書き方と内容。しかし、細かい文字でビッシリ書き留められていたメモは、今でも気付きの方向性としては何も変わっておらず、経験不足ながらも、ちゃんと生徒さんのことを見ようとしていたんだなと、ある種安心した気持ちと、今もそれほど進歩がないなと言う多少の落胆と入り混じった複雑な気持ちになった。 そう言えばレッスン… 続きを読むレッスンと自分の仕事

トロンボーン人生

100トロつながりで、、、 先月、長いことスタジオミュージシャンのトップを走ってこられ2011年に現役引退された名バストロンボーン奏者で、現在はライブハウスさくらんぼオーナーのジョージ・オカダ(岡田澄雄)さんのお店に伺って、色々とお話を伺う機会があった。業界ではジョージさんと呼ばれているので、私もジョージさんと呼ばせていただきます。今までに、はるか昔一緒の演奏仕事をさせてもらったことはあったが、こうしてじっくりとお話しさせていただくのは今回初めて。 今回アテンダント役であったが、過去にされたお仕事の数々を、あれこれ伺うことが出来た。バストロンボーン奏者として、ジャズミュージシャンとして、またス… 続きを読むトロンボーン人生

A i(Grok)に訊く

以前の記事「広狭の視野と心理(仮題)」 で心理学的な定まった用語や分類がないか、疑問なことを書いたが、試しに𝕏(旧Twitter)のAi(Grok)がなかなか興味深い返答をするので、訊いてみた答えの一部以下に載せてみます。 【質問】 例えばアイドルの握手会で、握手をしてもらったファンにとっては一生の思い出になる大きな出来事なのに、もう一方の握手するアイドルの側から考えると、100人と握手をしたら1人に割く時間や気持ちは100分の1と言うことを、心理学の用語で何か該当するのはありますか?また例えばホテルの窓際に立った場合、多くの人から覗かれているような気分になりますが、外からホテルの窓を見た場合… 続きを読むA i(Grok)に訊く

教師の答え合わせ

昨日、藝大の学生と卒業生で組まれた「横綱トロンボーンカルテット」の演奏会に行ってきた。何年か前に室内楽の授業履修のために組んだと言うアンサンブルだ。日本トロンボーン協会のコンペティションで第一位をいただいて、その副賞として授与された、DACさんのスペースDoの無料使用権を使っての演奏会。 演奏は、とても良く練られた、奏者にとって最重量級のプログラムで、最後まで飽きる事なく、奏者達の若い熱意が伝わる素晴らしいものだった。自分の教え子の演奏会を持ち上げて、手前味噌な文章になってしまう恐れもあるが、昨晩感じたこと、考えたことを記しておきたい。 このグループは曲ごとに吹くパートを交代するスタイルである… 続きを読む教師の答え合わせ