今年も、おかげさまでなんとか無事に乗り切れたのか?と言う感じである。
1番のトピックは何といっても3月20日の藝大奏楽堂での安良岡章夫先生退任コンサートで「トリアングラムⅡ」のソロを演奏させていただいたことだ。これまでの私の演奏家人生全てを賭けて取り組んだと言うのが偽らざる心境だが、ハイB♭の上のハイE♭から始まって、最後はペダルB♭の下のペダルE♭で終わると言う、使われる音域も広く、本当に大変な作品だった。
譜読みが不得手で遅い私にとっては、もう本当にちゃんと演奏できるのだろうか、そして少ない合わせの回数で、落ちることなく最後までアンサンブルできるのだろうか、とにかく不安で仕方ない数ヶ月。「時間が来れば終わる」「逃げ出したい」「何とかなる」と言う心境を行ったり来たりしながらという2024年冬から3月までの状況だった。久々に味わった大プレッシャー大会も、無傷とは言えないけど、安良岡先生の指揮と、室内オケのメンバーの皆さんの絶大なる協力で、なんとか先生のご退任に傷をつけずに済んだ。自分としては人生一のチャレンジだったなと、今振り返っている。こんな私をご指名いただいた安良岡先生には本当に感謝しております。何とか形にできて本当に良かった。
それから3月は渋谷のパルコで開催された「宇宙戦艦ヤマト全記録展」に何とか滑り込みで行けた事だろうか。宇宙戦艦ヤマトについて詳しく説明はしないが、私が小学5年生の時にテレビで観て以来、魂の真ん中にヤマトがある人間になったと言う事(笑)。私は特に宮川泰氏の音楽に魅了されて今に至ると言う人生。ヤマト展では、今まで知らなかった松本零士氏の本当に天才的な素晴らしい才能というものに触れる事ができて、本当に見る事ができて良かった。そして「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」がパワーアップしてマルイシティ横浜で2026年1月2日(金)~13日(火)開催されます。
6月は、以前投稿したが、そのヤマト繋がりで、1974年の劇伴から旧作の音楽全てに参加された、稀有なスタジオミュージシャンでバストロンボーン奏者、今は「さくらんぼ」というジャズライブハウスオーナーの岡田澄雄氏にインタビューに行けた事。ヤマトの音楽にとどまらず、当時のスタジオミュージシャンやレコーディングの様子、音楽、演奏への厳しい向き合い方、若いプレーヤーに対する思いなど、たくさんの貴重なお話を伺う事ができた。とても参考になるお話ばかり。ご協力いただきありがとうございました。
あと、前回の投稿にあるように、今年はコンクールに関して考える事が多かった。コンセールマロニエ21という栃木県総合文化センターで開催されるコンクールの、5年ごとに開かれる金管楽器部門の審査を担当させてもらった事も私的トピックとしては大きかった。金管部門としてホルン、トランペット、トロンボーン、チューバの4つの楽器を一つの部門として審査するので、レベルも高く本選は特に判断が難しかった。しかしながら、他の審査員の先生方のいろんなお話が伺えて、結果としてはとても納得のいくものになったと思う。
そのほかはあまり目立ったトピックはなかったかな。思いついたらまた追加して書くかもしれません。
本年も不定期更新の当欄にお付き合いいただきありがとうございました。また新年もどうぞよろしくお願いします。良いお年をお迎えください。