音にこだわる

過去の受験生のレッスンの中で、メッセージとして受験生とやりとりした、自分が書いた方の文章で、少しハッとしたものがあったので、載せます。(自分の方の文章なので、相手方の承諾は取っていません。あしからず。)相手はプロを目指す生徒さんです。

(音を良くしていくためには)自分の音の良いところに気づき、自分の音を好きになること、とても大事です。ネガティブな部分は聞かなくて良いです。もし自分の音が嫌いなら、それを売り物にしてプロになるのは不可能です。もちろん他人に対して「自分の音が大好きです」とことさら言う必要はありませんが、自分の気持ちの中で、自分の音を好きになって欲しいと思います。自分の音を好きになることは、サウンドの向上には絶対必要なことだと思います。いわゆる音へのこだわりです。

プレーヤーそれぞれが持つ「音」は、声と一緒で、各個人の特有のもの。楽器を他人と揃えようが、マウスピースを揃えようが、結局個性として別々に出てくると思う。

だから、その個人個人特有の個性ある音そのものを大切にし、磨き、向上して、プロで通用するレベルに達するようにアドバイスをし、生徒には自分自身で良く考えてもらうということを日頃から心がけているつもり。それが結果としてクラスの所有楽器メーカーの幅広さに繋がっているとしたら、私としては嬉しい限り。