数年振りに金沢に来ている。以前アンサンブル金沢さんには何度もお世話になっていて、懐かしかったり、変わりゆく街の風景に驚いたりの仕事旅。
仕事(リハーサル)が終わって夜は食事や飲み会で地元の美味しい食べ物と、いわば同僚たちとのいつもの楽しい時間。しかし駅の周りはすっかり観光客の街に変わってしまった。
オーケストラにいた頃は自分の周りにいる人たち以外との交流もそれなりに多かったが、今では大学と自宅の往復が増えてしまい、自然と交流範囲は狭まって来た感じがする。
毎年春に学生たちが卒業して、新入生が入って来てという年単位のサイクルの中で、自然と学生たちを通じて世の中を見渡すようなことが増えて来た。
幸いにも今は新日本フィルの契約団員と言う立場で外界との接点はあって、とても有り難いと思うが、今回は久々に、新日のセクション以外のプロのプレーヤー社会の現在地を見た気がした。以前金沢に来ていた頃に比べると、今回は様々な状況や世の中の価値観の変化が感じられて、自分にとってとても有意義な情報交換の機会だった。
学生達にプロの世界の話は頻繁にやっているが、いつもの古い話ばかりではなく、変化や今の話も必要だし、文化はこうして人と人の交流から生まれて広がっていくものだと感じた。またそのことはしっかり伝えていきたい。
「井の中の蛙」になるなと言うのは、レッスンではよく使う言葉だけど、やはり自分への戒めでもある。また更に大学生の間に深めていく専門性もまた重要だ。「井の中の蛙大海を知らずされど空の青さを知る」と最近は言うらしい。