Percy Faith ①

Easy Listening / Mood Musicカテゴリの1本目はパーシー・フェイス。まずご存知ない方はwikiの紹介文を引用。

パーシー・フェイスPercy Faith, 1908年4月7日  1976年2月9日)はカナダトロント生まれでアメリカ合衆国出身の作曲家編曲家指揮者音楽プロデューサーで、イージーリスニングムード音楽分野において著名な人物である。

なぜパーシー・フェイスにこんなに魅了されて来たのかというと、1974年のPercy Faith and His Orchestra来日公演のライブ盤が、NHK-FMの「サウンド・オブ・ポップス」で放送されて、それをエアチェック※して聴いてすごく気に入ってしまいハマってしまったということ。私の生涯で一番大切で最も聴き込んだアルバムなのだ。

※エアチェックとは主にFMラジオの音楽番組を録音すること。今は死語の世界(笑)

ハマったライブ盤は、どんな権利関係の問題があるのかわからないけど、日本のみの発売で、この記事執筆時点までCD化はされていない。 (こちらで特典CDとして発売されていました。単独での発売は無いようです。値段が、、、泣)

フェイスのどこに惹かれたのかというと初めて聴いたのがおそらく1975年ごろ、ライブ盤が発売されてすぐの頃、中学生の私は吹奏楽部でトロンボーンを始めたばかりの頃。ポピュラーのオーケストラの豪華なサウンドも良かったが、トランペット、トロンボーンセクションのアンサンブルに耳が釘付けになった。

クラシックのオーケストラや吹奏楽ももちろん好きではあったけど、やはり、ホーンセクションが活躍するビッグバンドの要素もあり、ストリングスの要素もあり、またサックスセクション4人の見事な持ち替えに耳が釘付けになった。

ムード音楽/イージーリスニングというジャンルの音楽は、今ではほとんど新しいリリースが無いけど、1960年〜1980年代あたりまでは、本当に多くのアーチストが百花繚乱という感じで、同じ曲を違ったアレンジで楽しめたものだ。今では曲をカヴァーすると言う言い方をするが、基本的に歌詞の無いインストゥルメンタルなので、オーケストラの編成や各リーダーの個性や編曲の妙が際立っていて楽しかった。

その中でのフェイスのアレンジは、シンプルかつ王道とも言えるもの。弦楽器をのびのびと歌わせる感じと、ブラスセクションも、ビッグバンドほど吹きっぱなしと言うこともなく、ここぞというときに効果的に使われていて、各プレーヤーの力量や個性を存分に引き出した感じのところが好きである。

特にラテンアメリカ音楽の演奏は、今や現代のアレンジャーは、ほとんどみんなフェイスのアレンジをベースに書いているのではないかと思えるほど。ブラジル、ティコティコと言った有名曲に名演がある。

この項の続きはたくさん書けそうなので、今回はこの辺で。(2021.4.29一部修正しました。)

Percy Faith ①” に4件のコメントがあります

  1. 同じ曲を違ったアレンジャーで聴き比べする。これこそムード・ミュージックを聴く醍醐味ですね。

  2. そうですよね。私はアメリカの楽団は他には、ヘンリー・マンシーニ位しか聴き込んでいないのですが、フランスとドイツのリーダーたちの音楽とサウンドが好きでたくさん聴いてきました。パーシー・フェイスとポール・モーリアとレーモン・ルフェーヴルの3人は、私の勝手な思い込みですが、張り合っているのだと思っていました。

  3. ムード・ミュージックのアルバムを最も沢山残したのはパーシー・フェイスだと思いますが(ヘンリー・マンシーニは映画のサントラも多いので別として)、その分、楽曲数も多いということになります。

    そこでPフェイスの名アレンジに対抗し、同じ曲の特徴あるアレンジを施した演奏をCD-Rにまとめ比較してみました。曲数は少ないですが、これらの演奏を聴いてみると、一般的にいわれるイージー・リスニングとかエレベーター・ミュージックという形容が如何にそぐわないものか理解できるように思います。

  4. パーシー・フェイスは彼の音楽がイージー・リスニングとジャンル分けされることを好まなかったと何かで読みましたが、考えてみればイージーに聴ける音楽なんていうレッテルを貼るのは失礼ですね。今は自分もムード音楽の後継のジャンルの呼び方としてイージー・リスニングと考えもなく呼んでましたが、ちょっと考えた方が良いかもしれないと思いました。フェイスの音楽はオーケストラから最大限のパフォーマンスを引き出し、かつ奇を衒ったところのないオーソドックスなアレンジなので、僕はより音楽に没入できると思っています。ある意味ポピュラーミュージックのオーケストラ音楽の最高峰の一つと言えるかもしれません。

    フェイスのアルバムの制作スピードは、確認したわけではありませんが、年間5枚くらいリリースしていた年もあったと記憶しています。ほぼ2か月に1枚くらいのペースで、しかもアナログ録音と編集の時代ですから、どれだけすごいペースでリリースを続けていたのか、本当に感心してしまいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA