大学教師がトロンボーンの学生を教えることの周辺域 楽器編④

受験生から音大生、プロになるまでのあたりのサウンドと楽器について考える4回め。

大学で誰か1人が話題の新しい楽器を買ったりすると、みんな、なんだかソワソワして、自分も買い替えたくなる気持ちは、よくわかりますよ。自分もそうだったから。藝大では過去に、何度か楽器買い替えのビッグウェーブ(笑)が到来していて、コーンたったり、クルトワだったり、エドワーズの楽器が一気に増えた時期がありました。

今はそのビッグウェーブを越えて、百花繚乱の時代か。その代わりに、学生はちゃんと相談しにきてくれるので、すごく時間をかけて考えることになります。

楽器というものは、僕のイメージでは洋服や作業着、体操着のようなもので、体を作っていく成長段階では、ある程度動きやすい、余裕のあるサイズのものを選びたいと思います。本人のサウンドの方向性が固まって来て、それまでの楽器にある種の窮屈さ、違う方向性のサウンドを求める感覚が出来てきたら、買い替え時と判断してます。

流行に乗って買いたいのは、基本的に賛成はしてませんが、お金があるならどうぞという感じです(笑)

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