トランペット鼓隊〜金管バンド

小学校の4年生の時に生まれて初めて金管楽器、それもトランペットに触れる事ができた話。

3年後に開催が決定された佐賀国体に向けて、開会式を彩る吹奏楽を盛り上げるために、国から各学校に相当額の予算が投下され、楽器が支給されることになるのだが、その初っ端として、我が勧興小学校に、確か5本のヤマハのトランペットが貸し出されて、各クラスから希望者とか音楽の成績が良かった生徒が集められてトランペット鼓隊が編成された。そのトランペット鼓隊は、のちにトランペット、アルトホルン、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバorスーザフォンと打楽器からなる金管バンドとなる。

当時の校長先生のポケットマネーから援助していただき、格安でプラスチックのマウスピースを購入させていただいて練習を開始した。全部で5本しかトランペットは無いので、当然交代で練習することになる。楽器に触れる以外の時間は、ひたすらマウスピースのみの練習で、ブーブーとバズィングの練習。一列につき5人が座った教室の、一番前の列から決められた時間ごとに、前から後ろにトランペットをリレー式に渡して、一応全員公平に練習出来るようになっていた。

教室にいる40〜50名の小学生が、マウスピースを使って一斉にブーブー練習する姿は、今のコロナ禍の状況では、飛沫とエアロゾルで溢れてしまうので全く想像もできない。時代はすっかり変わってしまった。

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