BCL(Broadcasting Listeners)と言う言葉を知っている方は、ほぼ50代以上ではないかと思う。例によってWikipediaによると1970年代に小中高生で流行った一大ブームで、短波や中波の受信できるラジオで,通常は聴くことが困難な海外や遠隔地のラジオ放送局を聴いて、SINPOコード(信号強度=S、混信=I、雑音=N、伝播障害=P、総合評価=Oをそれぞれ5段階で判定した5桁の数字)で放送局に報告を送ると、ベリカードと言うお礼の絵葉書がもらえると言うもの。小学生がこの趣味にハマっていたとは驚きだが、自分もそうだったので笑えない。
私も親にラジオ(SONY ICF-5800)を買って貰い、実家の庭にアンテナを張って、雑音の中から海外の短波放送や、日本の遠いところの中波放送を聴いていた。(日本ラジオ博物館のHP)
今のようにインターネットで海外の情報に直接アクセスできる時代ではなかったので、外国から直接飛んで来る日本語の放送を聴くのは本当にロマンがあってワクワクしたものだし、その国に行ってみたいと思った。
有名な放送局は、北京放送、モスクワ放送、ラジオオーストラリアなどで、いずれも比較的良好な状態で受信ができて、しかも日本語での放送。アナウンサーの方々は現地在住の日本人の場合もあれば、現地の国の方がちょっと不慣れなイントネーションで話をされるのも味があって好きだった。
最も受信が難しいと言われていたのが、南米エクアドルのアンデスの声と言う放送局で、ついに一度も聴くことが出来なかった。
今も海外からの日本語放送は行われているのだろうか?ラジオ、受信機は日本製はあまり多くは見かけなくなり、中国製に多機能で安価なものが揃っているようだ。でもインターネットの時代にはそぐわない趣味なのかなとも思うけど、ラジオを聴くこと自体が好きなので、いずれまた遠距離の受信にも挑戦してみたいと思う。